相続は、手間がかかる

聴く力と聞く力

こんにちは。

 

代表の小林です。

 

今日は、午前と午後に、それぞれ相続の打ち合わせのため、来客がありました。

 

相続の打ち合わせの時、私は、所要時間をプラス1時間多めに見積もって予定を組みます。

 

というのは、相続人の方から、お亡くなりになった家族のお話をお聴きする際に、

 

家族との思い出などに触れると、やはりこみあげてくることがおありなのか、

 

お話しの内容が広がっていくのです。

 

効率のことを言ってしまうと、

 

(私)「これは、〇○ですか?」

 

(相談者)「○○です。」

 

となったほうが話は早いのですが、

 

実際は、

 

一問一答にはいきません。

 

私は、それはそれでいいかなと思っています。

 

効率が悪くても、

 

相談者の方が、大切な家族の思い出を懐かしそうに、

 

時には苦々しく語られることで、

 

振り返ることができるのであれば、

 

有意義な時間です。

 

私も、いろいろな方の生き様を聴いていると、

 

学ぶことも多々あります。

 

といっても、そこはお仕事ですので、

 

相談者の方が語られている中で、

 

相続に関係するところでは、

 

ちゃっかり質問もしますし、

 

最終的には、亡くなった方の経歴書を作り上げます。

 

相続税の申告時には、「経歴書」を添付するからです。

 

この経歴書には、その方の生前のお住まい、学歴、職歴、死亡時の状況を書きます。

 

税務署は、この経歴書から、亡くなった方の財産形成の状況や金額を調査します。

 

税務調査の際にも、上記のようなことを聞かれます。

 

私も、申告書に添付するから作成するだけでなく、

 

相続財産を調べたり、漏れがないかを確認するために、

 

生前の状況を聞くことで、推測し、調査し、ご家族にもお聞きしながら、

 

進めていきます。

 

だから、相続税の申告をするときは、

 

「聞く力」と「聴く力」の両方、必要だと感じています。

 

相続人の方と打合せする前には、

 

時間の余裕と心の余裕も合わせて向き合えるよう、

 

常に気をつけています。

 

今日は、お二人の方の生き様をお聴きしましたので、

 

とても濃密な一日でした。

 

「聴かせていただいて、ありがとう」