相続は、手間がかかる

相続財産から控除できる葬式費用

石川県の相続税専門税理士

金沢市、野々市市、白山市、小松市を中心に活動しています!

ブログをお読みいただき、ありがとうございます。

 

相続税は、亡くなった方の財産をもとに計算されます。

預貯金や不動産、株式といった財産から借入金や未払金、

また、お葬式にかかった費用を控除することができます。

前回のブログでは、借入金や未払金などの債務について紹介しました。

今回は、相続財産から控除できる葬式費用について お話したいと思います。

 

〔 相続財産から控除できる葬式費用 〕

 

  例)・ 仮葬式費用

    ・ 本葬式費用

            ・ 会場の借上料

            ・ 通夜の飲食代

                ( コンビニで買ったおにぎり、お菓子、飲み物等 通夜にかかわる費用が

                     対象となります。レシート等もすべて保存しておいてください。 )

            ・ お寺へのお布施、枕経料、戒名料

                ( 領収書はないので、支払った日付、寺院名、寺院の住所、

                    お布施の金額をメモしておいて下さい。)

     ・ 斎場までの運搬費用

     ・ 火葬料  ( 待ち時間に親族みなさんでコーヒーを飲まれた場合は、

                                領収書を保存しておいてください。)

     ・ 骨壺代

 

 〔 相続財産から控除できない葬式費用 〕

 

    例)・ 香典返しの費用、品代

              ・ 墓地、墓碑の購入費用、仏具代 → 相続税の非課税財産の購入費です。

              ・ 初七日法要費用

              ・ 四十九日法要費用

              ・ 医学上ほか 解剖が必要となった際にかかる費用

 

               葬儀の流れのなかで法要をした前提で、親族で食事をすることが

               あるかと思います。(いわゆる中陰)

 

     葬儀屋さんの明細書を見ると、中陰にかかった金額がわかることから、

       その部分を葬式費用から除いて計算します。

 

              葬儀の際に、葬儀会場の前方、また側方に親族からの生花やお菓子の

              盛り合わせが飾られていることがあります。

              これらは、お供えとして葬儀屋さんの明細書にのっていることが多く、

              喪主が支払うことになりますが、実質の負担者は、親族であるため、

              葬式費用から除いて計算します。

 

     葬儀にかかわる支払明細は、どれが控除できるか不明なものも多いと

               思いますので、とにかくすべて保存していただければと思います。

     当事務所のほうで、支払明細等をすべて見せていただき、

     控除できるもの と できないもの を確認させていただきます。