相続は、手間がかかる

田んぼの財産評価

石川県の相続税専門税理士

金沢市、野々市市、白山市、小松市を中心に活動しています!

ブログをお読みいただき、ありがとうございます。

 

今日は、私がいままで相続に携わらせて頂いたなかで 現地確認に行ったときの

エピソードを紹介してみようと思います。

 

☆ 長靴が必需品…

 

農地のなかで「田」の評価をするときは、土地の形、実際に田として利用されているか…

などの他にチェックしなければならないことがあります。

 

市街地農地といって、周りが住宅地の場合、地目は田でも、

宅地と同じように評価することがあります。

 

田んぼというのは、通常、面している道路よりも低い位置にありますよね。

もし、その田んぼを宅地として利用して家を建てるには、道路の高さまで

土盛りをしなければなりません。

 

また、その地面のとなりに家がある場合は、土がこぼれないように

土盛りの高さまで、土止め(擁壁)を設置しなければなりません。

田んぼの脇には、水路が通っていますので、長靴を履いて、

そのなかに入り 道路までの高さを測ります。

 

地目は、田なのですが、宅地として計算した評価額から、

土盛りするとしたら、いくらかかるか

土止めするには、いくらかかるか 

整地するには、いくらかかるか … といった費用を控除します。

 

地目は、田でも、その地面に大きな木がいっぱい生えていることもあります。

宅地として利用するためには、まず、その木を抜かなければなりません。

そこで、このような場合は、宅地として計算した評価額から、

伐採、抜根するには、いくらかかるか … といった費用を控除します。

 

このように、現地に行ってみると、いろいろなことがわかります。

田んぼの場合、その形、並び方、道路にどのように面しているか、

周りの環境、現況はどうなのか、など たくさんのことを確認してきます。

そして、この情報は、誰がどの田んぼを相続するか、遺産分割の

判断材料として使われることもあります。

 

☆ 実際に現地に行ってみたら、予想外の対応が必要になったこともありました。

      また、このブログ上で、そのときのエピソードを紹介させていただきます。